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題詠を終えて、振り返りのようなことを。

というわけで改めて、今回の題詠の感想でも書いてみます。

何度か書いたことかもしれませんが、今回題詠にあたり、
いくつかのマイルールを設定してみました。
一番特徴的なことは、文語歌と口語歌をランダムに配置したことかと思います。
これは、せっかく百首もの歌を、文語・口語どちらかだけに限定するのも残念に感じられたためです。
読んで下さる方々には読みづらいことこの上ないかもしれませんが。

割り振りが完全にランダムになるよう、決定には、携帯電話の時計表示の数字を見て、
・奇数ならば文語歌 ・偶数ならば口語歌
としました。

他のマイルールは、
・文語歌では、できるだけ和語を使う
・お題は、出来る限り元の意味を尊重し、「人生 → 一人生きる」のような使い方は避ける
・ルビは振らない
といったところです。

題詠では、たとえば「冬」というお題では
「寒き朝~」と詠んで済ませるわけにはいかず、
必ず「冬」という言葉を入れなければいけません。
漢語やカタカナ語を文語で詠むときなどは悩みました。
「ゲーム」を文語で詠むとなったときなど、開き直ってカタカナ語で押してみました (笑
そんなこんなで、全体を通して、非常に苦吟でした。
楽に詠み出すことが出来た歌は、ほとんどなかったと思います。

しかし、難しいなりにも、やりがいがありました。
これまでやったこともない発想の飛ばし方を試みたり、
軽いものから重いものまで、歌題のレベルを上下させてみたり、
言葉の響きで遊んでみたりと、色々と試すことが出来た気がします。
特に今回、口語歌の面白さにようやく気付くことが出来ました。
細かな心情やニュアンスの表現の仕方など、いろいろと勉強になりました。


そして今回、題詠の最中に、震災がありました。
その際考えたことについては、 震災から一週間。 に書きましたので、
改めては細かく書かないこととします。
まあ、要約すると、今回の題詠歌は、震災前に詠み終えていたため能天気な歌も多く、
震災自体が、自分自身精神的にかなりの衝撃であったため、
投稿を継続すべきかについていろいろと悩んだりもしたわけです。

歌は自分のためのものではあるのですが、公開しているという意味では、自分だけのものではありません。
しかしもちろん、自分のためのものでもあるので、
歌を自分に取り戻すためにも、こうして題詠を決着させたかったわけです。
悩みましたが。
アドバイスをくださった紫苑様、ありがとうございました。この場を使い、改めてお礼を申し上げます。

後半、少しペースを飛ばしすぎた嫌いはありますが、
ともかくも、こうして無事に百首詠み終えられたこと、嬉しく思います。

題詠が終わった後、このブログをどう扱うかについて迷っていましたが、
やはり、今後も短歌ブログとして運用していこうかと思います。
あまり投稿はないかもしれませんが。
次の投稿は、震災についての歌になると思います。


原発禍の一日も早い収束を、そして、被災地の一日も早い復興をお祈りします。
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三沢左右

Author:三沢左右
短歌を詠みます。

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