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題詠のついで。

前回の更新は・・・6月!?
ものすごい期間、放置してしまいました。
もし、更新を期待されていた方がいらっしゃったら、本当に申し訳ありません。
というわけで、4ヶ月ぶりの更新です。


題詠blog2011で詠んだ百首は、和歌の投稿サイト「うたのわ」で全首再掲載したのですが、
その際、一首ごとのコメント欄に、即興で短歌などを付記してきました。
そうして出来た短歌 (たまに俳句もどきも混じっています) を、一覧で公開してみます。
ところで、こういう歌って、何て呼べばいいんですかね。
返歌じゃないし、反歌ってのも、惜しいけれど違う気がするし。
ひとまずタイトルでは 「ついで」 という言葉で表現してみました。

内容は、題詠で詠んだ歌の内容に関連したものであったり、題に関するものであったり、
どこに関連性があるのかわからないものであったり、まちまちです。
基本的に、投稿するときになって即興で付けていったものばかりなので、
テーマも一貫せず、クオリティも安定していないと思います。

そんな、よくわからない作品群ですが、よろしければご覧ください。
元々の投稿歌がないとわからないだろうので、それらも一緒に掲載しました。
結果、随分長くなってしまい、見づらくて申し訳ありません。



000
(題詠百首を始めるにあたり、詠んだ一首です。)
・百度の三十一文字の韻律をいざこそ詠まめ空高ければ

008下手
両つ目の、君を見ること下手なれば歪なるかな吾が恋心
・よこざまの目を直ぐせんと瞑りては上手ならめや恋のまなざし

009寒
暖房の部屋の隣でベランダに冬の寒さが縮こまる夜
・まだどこか冬の寒さが隠れてるそんな気がする三月四日

014残
この夜の残り二時間君からのメールを抱いて眠らずにいる
・携帯のメールが開けないような青く正しい恋の二時間

017失
酒酔ひに現心の失せぬればまたたく星のいやまさりけり
・天にかがよふ星ぼしを見上ぐる夜のあらせばや

030遅
君よりも5歩分遅く歩こうか 後ろ頭に気持ちがゆらぐ
・うしろから歩けば君のかたちよき頭を容赦なく見てられる

031電
電柱の影に爪先踏み入れて隣の国にひとり渡ろう
・珈琲の色に染みたる影ゆゑに色づきにけむ思ひ出の街

033奇跡
くちびるからするりと現れる歌の奇跡を溶かすサイダーの瓶
・炭酸の泡ひとつぶにひと文字をのせては青く歌の澄みけり

039庭
浅蔭に稚児らの遊ぶ小庭には踏まると知りてなほ花の咲く
・駆け廻る子らの瞳にひらめきて遠く光は明日を照らせり

044護
傘を持つ少女が一人警護するように立ってる雨の一幕
・少女モノクロームに彩られ立てりノイズの雨の向こうに

046奏
凍るような演奏会の前日に独りホールにピアノ朝を待つ
・ステージを沈めるような真っ黒に凍れば音が澄み渡る朝

047態
言葉から溢れて落ちたいくつものいらだちで出来たあなたの態度
・指ひとつ動かすときにあらわれる 震えるような君のいらだち

050酒
ひとひらの酒よ澄み果て天を満ておぼろ霞める月を雪げよ
・望月に円に白く穿たれし酒面の穴ぞ我を飲むなる
・静やかに深酒に沈み込む夜があってもいいと思える五月


055虚
ペアリングの丸く虚ろな8号は抜かれてしまった指の約束
・君の手の平をなぞりし指先は やや曲げられて今ここにあり

056摘
逆転の芽を摘み取って勝つような盛り上らない愛の囁き
・ほほを巻き濡るる手枕口に当て勝てど悔しき花一匁

057ライバル
ファミレスの隣に座る学生と五分間だけライバルとなる
・五時間がドリンクバーの五杯分

(060道)
(題詠ブログのお題「直」を、「道」と見間違えて詠んでしまった一首です。)
・アスファルト全部が影に隠された小道を歩く、モグラのように

061有無
強運の有無はニュースの占いで決まると知ったデート記念日
・晴れた朝出かけ支度を整えて占いだけは逃さずに待つ

063丈
半分の背丈の君に見えている広い世界に夢を馳せよう
・少しだけ高いところにある太陽

065羽
ばつばつとかたく羽虫がその顔を打ちつけている薄いガラス戸
・透きをりしガラスひとつに遮られ夏の境に迷ふ塊

067励
三度目の失敗をした君だから三段構えでさあ励まそう
・また次の失敗に向け君のこと励ましてやれ 昨日の恋を

068コットン
化粧水ひやりと含むコットンを充てる唇丸く膨らむ
・ゆびさきとくちびるに潜む君のこと繋ぐコットン柔らかかりき

070介
離れゆく気持のすきま無機質に介在してる着信ランプ
・君の手と同じくらいの携帯をおなじくらいのつよさで探る
・今日の朝、指から落ちた携帯と一緒に落ちたメールの言葉

071謡
凛然と地謡方のいずまいでただ一点を君は見つめる
・白拍子のおもてにかかる黒髪の揺るればとほく古りにし世かな

073自然
我は今不自然なれや手に水を掬べばあらぬ形して落つ
・ハンカチに浸むる水あとなぞりてはありし昨日の形なりけり

075朱
西の空朱に染まりて東の濃青深むる空ぞさやけき
・夏の日の千ぢに残りし水色を集めて青き夕の空かな

078卵
親鳥に温められているような丸い卵の老いらくの恋
・殻をむくまだ温かな手触りにかなしみひとつはがれて落ちた

079雑
白鴉夕べの闇に雑じらはで送電線に唯止まりをり
・真闇ゆく送電線のひと筋の夜と夜をつなぐ架け橋と見ゆ

080結婚
綿帽子に散りてひとひら結婚を祝ふ雪花消なであれかし
・朱の花 面に咲きたる白雪の花嫁の手は冷たかりけり

081配
十重二十重闇より闇と目を配り散れる光ぞ世を照らすめる
・玉の緒の綾目縁取る光鋭く天を垂れ落ち貫きて留めよ

084総
曇りの日、クローゼットの服総て焼き捨てたなら明日の日は晴れ
・マイルスのトランペットの音の粒総てをかけてありし一曲
・人生で書きとる文字の数総て死にゆく肌にひちり貼り付く

087閉
アクリルのフレームに閉じ込められて絵の具のような真っ赤な血潮
・迸る血潮ほどには色あせで赤き真白きカンバスのあり

088湧
世はなべてみづの湧くかに魂の情け深みて海となるべし
・情動の集合は静謐

089成
サーバからごくあっさりと外されて成長を止めるビールの泡
・自転車で走れはしない砂浜を波を踏みつつ裸足で歩く

090そもそも
そもそもは吾ならでただ吾が恋は君が面影夢に見ければ
・夜の夢を集めて遠し天の川

094裂
布を裂く音でむせぶ汝が黒髪のはたとゆらくを見るぞかなしき
・僕とこの世界すべてと、まるで布ひとつ裂くように千切れた今夜

096取
たおやかな指先ひとつ紫に染めてもぎ取る葡萄ひと粒
・紫に映ゆる白ゆび夕闇の月を摘み取るごとく曲がりぬ

098味
ざらざらと真綿を巻きつけたように味覚失う起き抜けの舌
・初秋の晴れたる朝に白きのど嗄らして野には虫の声あり
・壁ひとつに隔てられたる秋の空
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三沢左右

Author:三沢左右
短歌を詠みます。

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