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続・即詠のこと。

前回投稿した即詠五首について、mixiに同じ日記を投稿したところ、
マイミクであるうたのわ歌人の方からコメントをいただきました。
その際、調子に乗った僕が各首についての長文コメントをつけてしてしまいました。
自作について解説するっていうのも、みっともないことかもしれませんが、
自分の作歌のプロセスを言語化してみるっていうのは面白いと思ったので、
そのときのコメントを編集して記事にしてみます。

今回のテーマ 「選ぶ」 の場合、自分の中での 「選ぶ」 っていう言葉のイメージが
どんなものなのかを意識してみました。
元ネタの本「短歌はプロに訊け」でも書かれていましたが、
「選ぶ」 っていうのは、意識的な動作なんですよね。
では、それを崩したところに、歌の面白さが出るんじゃないか、といったところを
スタート地点に据えて詠み始めました。


・十五分 長く過ごそか短くか選ぶ手の中まんが一冊
客観的には同じ 「時間」 でも、「選ぶ」 という意識によって意味が変わってくる、
それを 「まんが」 というもので象徴的に表した、って感じでしょうか。
象徴的に表せているといいな。


・選ぶには限られすぎた選択肢 君の右手か、それか、左手
恋人の手を 「限られ」 た 「選択肢」 として、恋愛の持つ含みを
逆説的に表現してみようかと思いました。
「それか」 ってのが、ただの字数合わせでなく、意識の置き所を
読み手に引き寄せるものになっていればいいな、と思いつつ。
あ、「選択肢」 を 「選択し」 とミスタイプしていました (汗 修正しました。


・選ぶまじ雨の長夜のさわめきの音と聞こゆる二つグラスを
先ほど言った 「選ぶ」 という動作の意味から考えて、
自分の意図にはよらない 「雨」 を 「選ぶ」 というところから着想。
まとまりが悪いので、雨になぞらえて、じゃあもう一つ 「グラス」 を入れてみようかと。
即興の割には、「雨」 「夜」 「グラス」 そして、「二つ」 という言葉が、
高い親和性を持ってくれたような気もします。
が、何を言いたいのか分かりにくい気もします (笑


・散り掛かるあたら雪花ひとつぶを選みとるごと君と出会ひき
1~4句はこれ序詞っぽいですね。
結句の 「君と出会ひき」 を、どれだけ演出できるかの一発勝負。
そんなわけで、全体的に演出過剰気味なため、
もし結句を 「君と出会ひけり」 と、してしまうと一気に面倒くさい歌に
なってしまいそうです。
「逢ふ」 という感じを使っても、重たくなってしまいますね。


・葉一枚選び捨てたのなんでかって 朽ちた黄色はすきなんだけど
やっぱり 「選ぶ」 の意味に立ち返って、意図的に選ぶべきなものは
「好き」だったり 「嫌い」 だったりするものなのかどうか。
感覚と現実との間のかみ合わなさって、ありますよね。
「なんでかって」 の後ろが、全く答えにはなっていないのですが、
答えって出ないなあ、と思いながら、
その答えが出せない感じを詠み込んでみようと思いました。
ただ、「朽ちた黄色」 って表現は、改めて見るとくどいかもしれません。


以上、セルフライナーノーツでした。
ただ、「それおかしい」 とか、「自分はそんな読み方しなかった」 って意見は
出てきそうな気がします。
もし、ご意見あればお聞かせください。
自分の手を離れた歌が、他の方にどう読まれるか、興味深いところです。
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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

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