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題詠blog2012 投稿歌一覧 051~100

051囲
僕からのブローチ指輪DVD食器歯ブラシ君包囲網

052世話
世話焼きの娘六歳になりにけり小さき手もてテーブルを拭く

053渋
少女にも似合う渋さがあるという ペットボトルのはじめひと口

054武
武侠心ひとつ鞄に放り込み両足で立つ通勤快速

055きっと
今すこし景色よ滲め冬になればきっと眼鏡をかける恋人

056晩
季節あるふりをしている 朝晩のニュースに映る同じ桜は

057紐
薄紅の扇をつづりたる紐の解き難しわが湯を掬ぶ指

058涙
フレームの細い眼鏡に一粒の涙を溜めている夏の午後

059貝
貝殻のまだらの面を親指で押し割る音で、マチ針落ちる

060プレゼント
赤と黒ふた色君がマニキュアの色に似るリボンのプレゼント

061企
碧玻璃の洋杯落つる瞬間にわれ企つる 花咲くことを

062軸
柄を軸にまるく回せば薄桃の円盤となる傘の機能美

063丈久しぶり
度のずれた眼鏡を久しぶりにかけ 久しぶりだね度のずれた街

064志
志向性の高い笑顔と訳知りの口調にて舐む 溶けゆく夕べ

065酢
テーブルの真ん中で蛍光灯を映し閃くポン酢ひと瓶

066息
たまきはる息の緒縒ればひとしづくつたふを君は涙と呼びつ

067鎖
鎖したる小路のカフェの硝子戸に映るものあり黒き顔して

068巨
巨きなる夜のもれ入る真闇にも染まで揺れたる火に鬼哭けり

069カレー
ひと匙のカレーわが手に重かりけり Bohemian Rhapsodyを聴きつ

070芸
羽虫ひとつ蛍光灯に透きて這ふ晩夏氷のごとき芸術

071籠
籠に摘みし花ひともとのにほひにも染まで流るる川面さやけし

072狭
小瓶には瓶の魔人がいて瓶の狭さに耐えて欲望はなく

073庫
胸よりも低き冷蔵庫に倚れど我が身ぬちなる氷溶けざり

074無精
我が恋ふるはメール無精の君なればいざ会ひて見む月こそ出づれ

075溶
あらかねの土真黒くして爪先と影の溶けをり 冬の朝焼け

076桃
鮮血を唇に残す今君がかじる桃の実しずく一滴

077転
転調をふたつ並べてスラップの演者は下をひたとにらみき

078査
捜査線上に浮かびし白魚の指したる女のマニキュア赤し

079帯
温帯に東風ふく日に思う これから寒さを忘れゆくのだ

080たはむれ
昨夜きみとたはむれしこと昨夜より君への恋を募らすること

081秋
羽をつままれ背を丸め秋アカネ無数に割れた空を見上げる

082苔
苔の花にいかなる神の宿るらん 石長姫の清くもあらな

083邪
邪教わらはべの邪教ちひさき爪の内五粍濡らし臥やせり
(粍…ミリメートル)

084西洋
髪の毛を赤く染め変え西洋の焔の燃える活動写真

085甲
舗装路に甲砕かれし亀のゐて水草かはく黒き秋空

086片
片羽を喪ひたりし蟻ありて礫の上を曲がりつつ這ふ

087チャンス
チャンスとふ邦題持たる曲つひに低音弦は鳴らされざりき

088訂
本うつる鏡のありて逆しまの表紙の題字訂さむとしつ

089喪
喪の宵に沈黙のファラオ陽光を飲みて盲せりわれ泣かなくに

090舌
母に似てくちびる薄き子その赤き舌先見せて笑みかはすとき

091締
締めつける靴ひもかばんゆうまぐれドレスの背中薄きくちびる

092童
図書館の児童書ひとつ手にとれば硬き表紙にゆびの跡あり

093条件
無条件幸福の泣き顔赤く幼子ふたりけんかを止めつ

094担
右肩に担いだ電気ストーブがこんこと冷えて冬がはじまる

095樹
樹上には幽霊あまた立ちてあり 我を知りたるもの我を見る

096拭
拭布もて金管楽器擦るときわが面ひたとさやけくなりぬ

097尾
信太には金毛九尾の棲むという今わがうちに笑う物語

098激
激戦を覚悟されたし今君にメールで送る宣戦布告

099趣
悪趣味な花花画布に塗り込めてはつか雪舞ふ窓辺に飾る

100先
イヤホンの先端低音にふるえ月待つ夜のリズム速まる
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三沢左右

Author:三沢左右
短歌を詠みます。

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