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題詠blog2014 投稿歌一覧 001~50

001:咲
咲く花のはるけき黄赤散りばむる植物園に春嵐吹く

002:飲
飲み干せば身ぬちの針を巻き込みて喉を転がるジンジャーエール

003:育
絵の内に涙の海を育みつ 流星となる筆のひと振り

004:瓶
澄みわたる酒なみなみと注ぎをり瓶にほほ笑むごとき一筆

005:返事
アカシヤの並木通りを歩きつつ送りしメールの返事なかりき

006:員
会員の数に自分が数えられることをなにやら怖いと思う

007:快
初夏の影快し石段の熱きを裸足にて踏む日なか

008:原
セメントの欠片埋もれる平原を歩みたり凧の影を追ひつつ

009:いずれ
雲千々に空に刷きたりいづれいかなる地にぞや降る雨としてふる

010:倒
試合後の野球場には忘れ傘ひとつ倒れてひとり悲しい


011:錆
赤錆の浮く自転車のベルが鳴り朝焼け燃える夏のグランジ

012:延
指先に延長コードくるくるとどちらが頭でどちらが尻尾

013:実
実をむすぶ朝を待ちわぶ しほれたる花弁こよりのやうに縒りけり

014:壇
壇上に坐すひいなの髪ざしのゆたけき思ひを君は抱きつ

015:艶
艶なれや灯下にゆびのしらじらと雪を廻らすごとひるがへる

016:捜
はらはらと涙雨降る冬の日の雲なき空に虹橋を捜す

017:サービス
メモ帳に残るサービスセンターの電話番号の4の字が美し

018:援
救援の手は伸べられず浴槽の小舟沈めり日曜の夜

019:妹
天窓に張り付く蜻蛉の影長く濃く妹の髪の上に落つ

020:央
下敷きにコンパスの針の跡残りかつて真円の中央なりき


021:折
花の折いまだ帰らぬ人を待つ 昨年の足跡花に隠さる

022:関東
関東の古書店市の情報をまづ調べをる旅行前日

023:保
保留音三巡ののち聞こえくる濡れ綿のごとき会話の続き

024:維
チョコレートの品質維持のために購ひし冷蔵庫部屋のかたすみに唸る

025:がっかり
がっかりと首垂れたる向日葵のかげ自転車のスポークに落つ

026:応
留守録の応答フレーズ喋喋と擬きて言はば闇寄するらし

027:炎
炎天に熊蝉の骸からからと羽持たるまま砂上を滑る

028:塗
はみだしてしまうのは怖い 輪郭をなぞらないまま塗り絵はすすむ

029:スープ
たまねぎのかけら沈める底ひ見ゆ 夏のスープはスプーンを冷やす

030:噴
通勤のバスより見ゆる噴水の風に崩るる形なつかし


031:栗
ベンチには黒き犬つながれてをり新しき靴もて栗を踏む

032:叩
図書館を出づるとき指二本もて本の表紙をひとつ叩きつ

033:連絡
チャンネルを合わせる手間がもどかしく連絡手段を持たない僕ら

034:由
花の名の由来を知らぬ人の名をひらがな三文字で呼ぶ声遠き

035:因
原因はあなたにはない 雪を踏む音して挽かれるコーヒーの豆

036:ふわり
近鉄の二両立てなる車内にて羽毛ふはりと円を描けり

037:宴
夜深み酒宴の終はり川流るわたくしだけは濡らすな雨よ

038:華
コカコーラを注ぐグラスにはりはりとあまた華散る音あららけし

039:鮭
漁り男の膝撃つ水の流れより鮭翻り葉叢揺らせり

040:跡
薬指を縦に走れる傷跡に文読むごとく歯を滑らせつ


041:一生
一生を思ふことなき一生を送りたしわが手の甲の皺

042:尊
通勤の電車を降るる夜の駅のホームの灯り尊くかすむ

043:ヤフー
調理台に一つぶ浮かぶ血の玉はヤフーのロゴのごと赤かりき

044:発
緊張の声はぽとりとこぼれ落ち丸く輪郭残し揮発す

045:桑
桑の葉を食む虫 君は鉛筆を動かしのちに茹でらるるべし

046:賛
賛成の挙手をお願いいたします さもなくば 花一輪を椅子に残して

047:持
雨粒を口に受けたしかばん持つ手のしらじらと濡れそぼつこと

048:センター
舞ふ雪の白少年の赤き耳センター試験の朝のバス停

049:岬
島間を航るフェリーの廻るとき岬窓外に消えゆきにけり

050:頻
はらはらと頻り散れる葉大きかり 陽の弱まれる歩道をぞ行く
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三沢左右

Author:三沢左右
短歌を詠みます。

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